青天の霍乱
2人での当番からさらに月日は経ち
俺は深津先生に好意を抱きかけていたしよく2人で話すようになっていたものの…
深津先生には彼氏がおり、なおかつ結婚願望があるからこそ婚活パーティーで知り合ったキチンと収入のある相手と付き合っている事もわかっていた事もあり
相変わらず「確かに美人やけど美人なんかこの世に溢れるほどいる…しかも貧乳やし」
と思う事で自分の心を落ち着けていた
今にして思えばこの業界に戻る時に決心した「一生独身でいたとしても天職に戻りたい」という気持ちが嘘になるという気持ちもあったかもしれない
とにかく俺は芽生えかけた恋心を押し殺して日々をすごしていた
そんなある日…
系列プール全体での会議があり
社員である俺はその会議に出席する事になっていたのだが…
前日に生涯初のインフルエンザにかかってしまった。。。
そして休養後の俺に渡されたのは…
会議で渡されるはずだった小城プールから鳥栖プールへの異動辞令だった。。。
ただその当時の俺はこのまま小城にいても深津先生との仲が進展するわけでもないし…
なにより恩師と一緒に仕事をするために佐賀に来たんだからこれで良いと思っていたと思う。。。
こうして鬼の霍乱と青天の霹靂を同時に味わったこの月…
年内での深津先生との別れが決まった
次回 竹あかり に続きます